恋歌-Renka-
思えば昔から
運の悪い女だった…
私が悲壮感に浸ろうとしている中
空気の読めない先生は
「はい、そこ。さっさと席につく~!」
と、私たちを笑顔で指さしてくる
そんな行動にイラついた私は
心の中で”しばいてやろうか”
と思ったが口には出さない。
いや、出したらいろんな
意味でアウトだ………
でも、そんなことを考えて
しまうほど私の気分は
沈んでるわけで………
とりあえず私は帝を視界に
入れずに、静かに座った。