恋歌-Renka-
私は愛されていると思ってた。
父と離婚してから
母は私を育てるために
一生懸命働いた。
そんな母の苦労は私にもわかってる。
だからこそ、いつでも良い子でいた。
母の手助けをしたかった。
そんな私を褒めてくれる母。
生活は苦しかったけど
毎日笑って、毎日楽しくて
愛で溢れている。
でも違った。
母は私を愛してなんて
いなかった。
いつからしか男遊びをするように
なっていた母は、私の存在を
隠すようになっていた。
しかし、結局いつもばれて
母は男に捨てられる。
いったいいくら貢いだかなんて
私にもわからない。
気付くべきだったのかもしれない。
母がこうなったのは私の責任。
私は自分を責め続けた。