恋歌-Renka-
そうわかっていても
憎しみ続ける心は
次第に私を闇へと
染めていった。
誰も信じれなくて
誰も好きになれなくて
私は心を閉ざす。
そんな、私に優しく
接してくれる汐莉おばさん。
母の葬式後、母の姉である
汐莉おばさんに引き取られた。
それはとても有り難い事で
嬉しくて……世界でたった1人
唯一信じられる人。
汐莉おばさんとの2人の日々は
本当に毎日楽しくて
気づけば6年……
私は16歳になった。
これからも変わらない。
私の人間嫌いは止まない
このまま死ぬまで
2人きりの世界に
閉じこもるのだ……。
そう思ってたのに……。