恋歌-Renka-
彼はあの日の告白以来
私を“花音さん“と呼ぶ。
「それにしても、随分と来るの早いですね」
「あ、楽しみすぎて、つい…」
なんか思い出したら
急に恥ずかしくなってきた!!!
早く誰か来てくれーーー!!!
「あ、やっぱり。俺も花音さんと一緒にいれるって思ったら、つい嬉しくて早く来ちゃいました。」
なーんてサラッと
凄いことを言う彼は
無自覚なんだろうか………
それとも意図的?
頭のなかでぐるぐると
訳のわからない事を
考えてあたふたしていると
「お前は不審者かっ!!!」
後ろから声が聞こえた。