来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世では私に冷たい…と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
名前を言い切るより先に、彼の手が吸い寄せられるかのように恋幸の方へ伸びる。
とっさに唇を閉じて肩をすくめる恋幸を見て、裕一郎は「ふ」と小さく息を吐いた。
そして、恋幸が先ほど「綺麗だ」と称賛した彼の指が、ゆっくりと彼女の前髪をすくい取る。
「……っ!?」
バクバクと耳の奥まで鼓動が響き、まるでこの世界に2人きりで取り残されてしまったかのような錯覚をおぼえる恋幸。
視界のはしで、信号が青色へ変化するのが見える。
とっさに唇を閉じて肩をすくめる恋幸を見て、裕一郎は「ふ」と小さく息を吐いた。
そして、恋幸が先ほど「綺麗だ」と称賛した彼の指が、ゆっくりと彼女の前髪をすくい取る。
「……っ!?」
バクバクと耳の奥まで鼓動が響き、まるでこの世界に2人きりで取り残されてしまったかのような錯覚をおぼえる恋幸。
視界のはしで、信号が青色へ変化するのが見える。