来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世では私に冷たい…と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
第40編「臆病者なんでしょうね、私は」
『もしもーし。社長〜聞いてましたか〜?』
裕一郎の自室に、縁人の声が小さく響いた。
何もない空間へ向けて悪戯に漂わせていた目線を移動させた裕一郎は、パソコン画面のむこう側で頬杖をつく縁人に「すみません」と呟き長いまつ毛をわずかに伏せる。
「少し……考え事をしていました」
『考え事? 社長が仕事中にぼーっとするなんて珍しいっすね。俺でよければお悩み相談くらい聞きますよ』
縁人の返答を聞いて、裕一郎は顎に片手を置き何か考えるような素振りを見せたが、少しの間を置いてゆっくりと唇を持ち上げた。
裕一郎の自室に、縁人の声が小さく響いた。
何もない空間へ向けて悪戯に漂わせていた目線を移動させた裕一郎は、パソコン画面のむこう側で頬杖をつく縁人に「すみません」と呟き長いまつ毛をわずかに伏せる。
「少し……考え事をしていました」
『考え事? 社長が仕事中にぼーっとするなんて珍しいっすね。俺でよければお悩み相談くらい聞きますよ』
縁人の返答を聞いて、裕一郎は顎に片手を置き何か考えるような素振りを見せたが、少しの間を置いてゆっくりと唇を持ち上げた。