来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世では私に冷たい…と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
まさに紳士……いや、恋幸目線では『童話・シンデレラの王子様』としか思えない行動に、彼女の瞳孔はハート型になってしまう。
(裕一郎様、素敵すぎでは……? かっこよすぎてされるがままになっちゃった……はっ!? そうじゃなくて!)
頭の中が花畑になる直前で恋幸は一度瞼を閉じて大きく息を吐き、いったん脳を落ち着かせてから裕一郎に視線を向けた。
しかし、不自然に空白の時間を作ってしまったせいかその間に彼は何か勘違いをしたらしく、恋幸が口を開くより先に「その、」と切り出す。
「は、はいっ!」
「以前、保険証を見せて頂きましたが、あの時は西暦しか見ていなかったものですから」
「なるほど!」
(裕一郎様、素敵すぎでは……? かっこよすぎてされるがままになっちゃった……はっ!? そうじゃなくて!)
頭の中が花畑になる直前で恋幸は一度瞼を閉じて大きく息を吐き、いったん脳を落ち着かせてから裕一郎に視線を向けた。
しかし、不自然に空白の時間を作ってしまったせいかその間に彼は何か勘違いをしたらしく、恋幸が口を開くより先に「その、」と切り出す。
「は、はいっ!」
「以前、保険証を見せて頂きましたが、あの時は西暦しか見ていなかったものですから」
「なるほど!」