来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世では私に冷たい…と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
第7編「……ともらく、と読みます」
「書き直して」
「うぐ……っ」
原稿に目を通し終えるなり怪訝な表情を浮かべている男性は、恋幸をここまで支え・育て上げてきた担当編集の清水さんだ。
正面から火の玉ストレートの言葉を受けた恋幸は、固く目を瞑ったまま歯を噛み締め小刻みに震えている。
その姿を見て脳裏にマナーモード中の携帯がよぎってしまった清水さんだが、なんとか笑いを噛み殺して言葉を続けた。
「そんな顔しても駄目。これでゴーサインは出せないよ。……あのね、小日向さん。わかってると思うけど、あなたが書いてるのは全年齢対象の小説なんだよね」
「ハイ……」
「うぐ……っ」
原稿に目を通し終えるなり怪訝な表情を浮かべている男性は、恋幸をここまで支え・育て上げてきた担当編集の清水さんだ。
正面から火の玉ストレートの言葉を受けた恋幸は、固く目を瞑ったまま歯を噛み締め小刻みに震えている。
その姿を見て脳裏にマナーモード中の携帯がよぎってしまった清水さんだが、なんとか笑いを噛み殺して言葉を続けた。
「そんな顔しても駄目。これでゴーサインは出せないよ。……あのね、小日向さん。わかってると思うけど、あなたが書いてるのは全年齢対象の小説なんだよね」
「ハイ……」