誰が為に、完全犯罪


―――――― 


「店長さんどうも。」
「・・・・・。」


「あ、え~っと・・増川さんでしたっけ?」


「はい。こちらは相馬警部です。」
「相馬です。この度はとんだ事で。」



レストラン“フーニーズ”。

今日は土曜日だから混雑しているかと思ったけど、ちょうどランチ時が落ち着き始めている様子だった。


休憩室?みたいな所に案内してもらった後、
まずは増川が切り出す。


「新庄君の死亡推定時刻が判明して、
やはり6/1でした。」


「って事は・・・?」


「どうやらここでバイトを終えた新庄君が、最後に公の場で確認された“最後の姿”という事になります。

彼はその後・・何者かに殺害された。」


「そうですか・・・。」


「あの日、新庄君のバイト終わりの予定とかって聞いてませんか?

“この後○○へ行く”だとか、
“誰々と会う”とか。」


「いやぁ~私は特に聞いてませんね・・。

バイトの子達や社員の皆のプライベートにはあまり突っ込まないようにしてたので・・。」


「誰か従業員の中で、新庄君と仲が良かった人とか居ますかね・・?」

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