誰が為に、完全犯罪
「・・・あ!!ちょっと待ってください。」
「「・・・??」」
店長さんが何かを思いついたように席を立ち上がって・・
「ナホミ~!ちょっと来て~!」
「はぁ~い!」
・・誰かを呼んだようだった。
「はい!なんですか?」
すぐに現れたのは・・随分と若いな。
女子高生のバイトさんかな?
「新庄が最後に出勤した時さ、あいつのシフト終わりの予定とかって聞いてないかな?」
「新庄さんですか?・・・あぁ~!
【アミちゃんとご飯行く】
って張り切ってましたよ!」
「「アミちゃん・・?」」
増川と同時に独り言が漏れた後、
お互い顔を見合わせる。
「あ、お姉さんすみません。
私達こういう者でして・・。」
「警察・・?
え、新庄さん見つかったんですか?」
女子高生さんの質問の後、
店長さんを見ると小さく首を横に振ってきた。
どうやら新庄君の事は、
まだオフレコにしているらしい。
「え~っと・・詳しい事情は店長さんにお伝えしたので、後で従業員の皆様にお話してもらいます。」
「え、はい・・。」
「さっき君が言ってた“アミちゃん”って人の事を教えてくれるかな?」
「アミちゃんは学校違うけど、
ここで一番仲良い友達です!」
「「・・・・・・・・・。」」
恐らく増川も私と同じ事を思ったらしい。
“まさか・・?”という表情をして、
再び顔を見合わせる。