誰が為に、完全犯罪
私の視線の先を感じ取った増川が、またコーヒーを一口飲んだ後にボソリと呟く。
「“別れた娘が売春やってる”なんて知ったら、この父親もさぞかし嘆くでしょうね。」
「逆ギレして新庄君のこと殺し・・・」
「「・・あ?!!?」」
増川と同時に・・写真を指さす・・!
「今の相馬さんの当てずっぽうも、
あながち間違ってないかも・・!」
「この父親か・・・。
よし、私はもう一度小柳さんの所行って、
“お父さんとの関係”について聞いてみる。」
「もし少なからず今でも繋がってるなら、
あり得るかもしれませんね・・!」
「43歳か・・・。
まぁ17歳の女子高生よりは、
知性も経験も備わってるだろうから、
数々の証拠隠滅工作も頷ける。」
別れた父親か・・・・・。
まだただの机上の推論だが果たして・・?