誰が為に、完全犯罪


―――――― 


今日は1人で訪れた休憩室。


「毎日のようにすみませんねぇ。」


「いえ・・・。」


「ここのバイトは長いんですか?」


「昨年から始めたので・・
1年ちょっとです・・。」


「お父さんはここで働いている事知ってるんですか?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・。」


「どうして・・お父さんの話になるんですか・・?」


今一瞬・・でも確かに・・
表情が変わったな。


「ご両親が離婚した後も、
お父さんとは定期的に会ってた?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・。」


「・・1年に1回・・・
誕生日の月に・・・。」


「学校の話、部活の話、友達の話。」


「・・・・・・・・・。」


「バイトの話・・?」


「はい・・このお店でバイトを始めた話もしました・・。」


「新庄君との事は?」


「言うわけないじゃないですか・・。」


「・・・小柳さん。

今から私が言うのは全て、
君の為を思っての言葉だからね?」


「なんですか・・・?」

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