誰が為に、完全犯罪
「・・こうなったら仕方ないね・・。」
「わだじ・・警察に捕まるのがなぁ・・?」
「大丈夫!とりあえずそんな血がいっぱい付いてる服だと帰れないでしょ?
だから私が着てる服と替えっこしよ?」
「でも・・ぞうずるどアミぢゃんが・・。」
「ここは私に任せて!
私がナホミの身代わりになる!」
「ダメだよ・・!
アミぢゃんが捕まっぢゃうよ・・!
わだじの身代わりなんて絶対イヤだよ!!」
「アハッ!だ~いじょうぶ!
私がナホミの身代わりになって、
【ナホミの身代わりになった私の身代わり】になってくれる・・打ってつけの奴がいるから!」
「・・・スッ・・ヒック・・誰・・?」
「クソ親父!」
「・・前に話じでぐれだ・・お父ざん・・?」
「アイツならぜっっったい私の言う事、
何でも聞くから大丈夫だよっ。」
「でも・・・。」
「大丈夫だって!
アイツが警察に捕まっても誰も傷付かないし、
ラッキーチャンス到来って感じ!
私いつか・・【ママの復讐】してやる!
ってずっと考えてたんだから!!」
「・・スッ・・お母さんの・・?」
「アイツはママの心を傷つけた。
ママがどれだけ苦しんで・・
どれだけ哀しんでたのか・・
私はずっと傍で見てきた。
だから・・絶対にアイツだけは許さない。
・・だから気にしないでナホミ!
牢屋にでも死刑にでも何でもしちゃおうよ!」
「・・スッ・・・スッ・・・・。」
「じゃあ明日からの事も、
あとでLINEするから、
今日は家に帰って・・・
寝ちゃって大丈夫!」
「・・スッ・・ヒック・・・・・。」