誰が為に、完全犯罪


6月12日
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「ナホミ~!!」


「あ・・・アミちゃん!」


「やったよナホミ!
ぜ~んぶ上手くいった!」


「え・・じゃあ・・・?」


「“新庄さんを殺したのはクソ親父”
で決着したよっ。」


「・・・・スッ・・良かった・・。」


「だから言ったでしょぉ~?
私に任せておけば全部大丈夫だって。

上手くいきすぎて、
最後は刑事の前で嬉し泣きしちゃったっ。」


「うん・・ありがとうアミちゃん・・。」


「ナホミもナイスアシストだったよぉ?」


「でも・・ホントに誤魔化せたの・・?

だって私・・アミちゃんに言われた通りに、

“新庄さんはアミちゃんと一緒にご飯に行った”って嘘ついて、

ウチらのアイコンにしてる忘年会の写真を刑事さんに渡しただけで・・。」


「まぁ正直ラッキー半分だったけどねぇ。

もしあの刑事が居酒屋で聞き込んだ時に、

私の顔を指さして、
[この子で間違いないですか?]

って店員に聞いてたら、
ゲームオーバーだったけど、

多分【この写真に映ってる子で間違いないですか?】って聞いたんじゃないかな。

だから誤魔化せたんだと思う!」


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