初恋キャンディ〜one-way love〜
「あ、やっとこっち見た(笑)」

俺がかろうじてなんとかそう言うと、松本はさらに驚いたように目をパチクリさせていった。

「え、えぇ、なんで~!?!?」

なんでって、そんなのこっちが聞きたいんだけど…

…さっきから、反応がいちいち可愛すぎるんだよバカ。

「何でって…逆にこっちがなんで?」

「は、はいっ!?」

そう言ってびっくりしたように聞き返してくる彼女。

あー…だから、そんなの、期待するじゃんって、、、

「だから!その反応!めっちゃテンパってるじゃん」

俺が若干からかうつもりでそういうと、、、

しばらく考え込むようにうつむいていた彼女が、伏し目がちにこちらを見上げてきた。いわゆる上目使い…

ちょ、待ってその表情はやばい…

理性が揺らぎそうになる俺に、彼女はさらに追い打ちをかけるようなことを言ってくる。

「だって小鳥遊くんと話せてるとか嬉しいし」

その一言で、俺の心臓が、ズキュンと何かに射抜かれたように弾むのが分かった。

「は、え、なにそれ…っかわいすぎなんだけど…」
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