初恋キャンディ〜one-way love〜
「え、何?例えば、恋とか?」

ちょっと待って?まさかコイツの口からこんなワードが出てくるなんて…

めっちゃ意外…

「ちょ、どうしたの勇翔、まさか恋してるとかっ?」

私がそう言うと、勇翔は途端に恥ずかしそうに顔を赤くした。

「な、ち、ちげーよばか!!」

ん?なんだこの反応?

「ほんとに?!え、まじでっ?」

「うるせー、だから違うって!」

「えー怪しい!相手どんな子っ?」

「お前には絶対言わねぇ!!」

「えーなんでっ!良いじゃん教えてくれたって〜」

「無理、却下、断固拒否」

うっ、厳しい…伏線貼られたぁ、、、

「なんだよもー意地悪!!」

「ひまにだけは言われたくない」

「なんだと!?」

「知らねーよ。っつか、学校大丈夫なん?」

「え?あ、あー、待ってそうだよ学校!!わぁ、遅刻しちゃう…!!」

ことの重大さを思い出して焦り出す私を見て、勇翔が面白そうにクスクス笑った。

「ひまってほんとドジだよな」

ひ、人が慌ててるときにコイツは〜〜!!!

「うるさい、黙れバカっ!!」

「まぁがんば?」
< 3 / 48 >

この作品をシェア

pagetop