初恋キャンディ〜one-way love〜
一緒に遅刻したその日から、彼は何かと私に声をかけてくるようになった。

彼との接点が増えたのは嬉しいんだけど、、、

だけど、だけどね?!

「松本おはよ」

「あ、お、おはよ!」

今だってほら、私が練習を見ていると、気づいてこうやって駆け寄ってくるから…

「なーにあれ」

「誰あの子!海斗くんとどういう関係!?」

お、女の子たちからの視線が痛いんです!!

「まさか、彼女とか言わないよね?!」

「は?あの地味な子が?!」

うぅ〜…

助けを求めて小鳥遊くんを見てみるけど…

「へー、俺たち恋人に見られてるんだ」

…な、なんで否定しないの!?

いや、もちろん、私たちがそう見られてるのは、私からすれば嫌じゃないし、むしろ嬉しいけど、でもさ!?

「小鳥遊くんはいいの?」

「ん?何が?」

「え、何がって…私たちが恋人同士だと思われてること!嫌じゃないの?!」

こんな地味な平凡以下の子と付きあってるって誤解されたら、小鳥遊くんも迷惑じゃない?

しかし、心配する私とは対照的。小鳥遊くんは次の瞬間、とんでもないことを言い出した…!

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