初恋キャンディ〜one-way love〜
それから一週間経った放課後、恋人同士のフリをする上で、私たちはあるルールを決めた。
木陰に座って、小鳥遊くんと決めたことをノートに書き出していく。
「小鳥遊くん!こ、こんな感じでいい?」
中庭でサッカーをしていた彼にそう呼びかける。
彼はドリブルをやめてこちらにやってくると、さり気ない動作でノートを覗き込んできた。
まるで後ろから抱きしめられているような体制にドキドキしている私を見て、面白そうに笑う小鳥遊くん。
私の反応をからかうかのように、もっと距離を縮めてくる彼は…きっと確信犯。
「りう、なんか顔赤いけど?」
「りう」サラッとそう呼び捨てされて、カーッと、ものすごい勢いで顔に熱が集中するのがわかる。
確かにルールは決めたけど、でも、不意打ちはズルすぎるよ…
「つーか…」
更に彼は、拗ねたようにそう言うと、不意に私の手首を掴んで来た…!
至近距離で見つめられて、飛び出してしまうんじゃないか、ってくらいうるさい心臓の音。
…き、聞こえないかな?!
木陰に座って、小鳥遊くんと決めたことをノートに書き出していく。
「小鳥遊くん!こ、こんな感じでいい?」
中庭でサッカーをしていた彼にそう呼びかける。
彼はドリブルをやめてこちらにやってくると、さり気ない動作でノートを覗き込んできた。
まるで後ろから抱きしめられているような体制にドキドキしている私を見て、面白そうに笑う小鳥遊くん。
私の反応をからかうかのように、もっと距離を縮めてくる彼は…きっと確信犯。
「りう、なんか顔赤いけど?」
「りう」サラッとそう呼び捨てされて、カーッと、ものすごい勢いで顔に熱が集中するのがわかる。
確かにルールは決めたけど、でも、不意打ちはズルすぎるよ…
「つーか…」
更に彼は、拗ねたようにそう言うと、不意に私の手首を掴んで来た…!
至近距離で見つめられて、飛び出してしまうんじゃないか、ってくらいうるさい心臓の音。
…き、聞こえないかな?!