初恋キャンディ〜one-way love〜
「か、かいっ!!」

泣きそうになりながら言えば、

「ん?」

なんでもないことのように聞き返してくる。

いや、「ん?」って言われても…

な、なんて言えばいいの?!

「…す、好き」

んっ!?!?

ちょっとストップ!今、なんか変なこと言わなかった、、、?

スキ…

スキ……

すき………

好き…………

「…あ、え、、、?」

頭の中で予測変換が追いついたと同時、わずかにフリーズする。

…え、わたし今、好きって言った?かいに、、、?

え、えーーっ!?!?

理解して、かぁーっと顔があつくなる。

「い、いやあの、今のはっ!!」

弁解しようとすると、さっきよりもっと強く抱きしめてきた小鳥遊くん。

「ふぇ、あ、あのっ?!」

「…っ何今の、反則だろ」

突然の出来事に、ドキドキしてしまう私。

「かい、あ、あの…」

私が離れようとすると、小鳥遊く…かいは更にぎゅっとしてきた。

「…だめ」

「ふぇ?!」

「…今こっち見んな、まじで」

「な、なんで…!?」

「…あー、もう、無自覚かよ…」

「へっ?!」

「…言わせんな」

< 35 / 48 >

この作品をシェア

pagetop