初恋キャンディ〜one-way love〜
「え、で、でも…きゃっ!?」

私が話そうとした途端、世界が回転した!と思った次の瞬間には…

私の上には空が広がっていて、、、

目の前にはかいのドアップが!!

…え、な、なに!?

「…もうしゃべんないで」

その瞬間、ようやく私は、かいに押し倒されたのだと認識した。

…え、待って押し倒す!?

置かれた状況を認識すると同時に、心拍数がうるさいくらいに加速するのが分かった。

ちょ、え、えーーー!?!?

「か、かい…?」

泣きそうになりながら彼を呼べば、手首を強く握られる。

木漏れ日で影になってしまい、彼の表情はよく分からない。

ただ、私の手首を握っている彼の手は、あつく熱を帯びていた、、

「…っバカ、そんな風に見つめられると、コントロール聞かなくなるんだけど」

え、コ、コントロール??

訳が分からなくて頭にハテナマークを浮かべていると…

次の途端、彼はとんでもないことを言い出した。

「ねー天然すぎ、ガチでキスするよ?」

え!?き、キス!?!?

「ふぇ!?!?」

その一言に真っ赤になってしまう私。

そんな私に、彼は更に追い打ちをかける。

< 36 / 48 >

この作品をシェア

pagetop