隣の席のCOOLBOY
仕事が終わって、帰りの道中、





「佐々木さん。あの。。。携帯って?」






「あ、あれはね仕事用の携帯だよ。社長から受け取ってたんだけど、渡し忘れてて。」




「ああいうときは、こっちの携帯で登録するか、断るかしてね。」




心配するように声をかけてくれる佐々木さんは、根がいい人なのだろう。





「家まで送るから、ナビに住所登録して」




「歩いて帰れますよ」




そう言えば


「もう暗いし、真希ちゃんは芸能人だからね?」



「それ以前に高校生で女の子だよ。」





危ないから、と押し切られてしまい、


結局ナビに自分の家の住所を登録した。



< 165 / 225 >

この作品をシェア

pagetop