隣の席のCOOLBOY
りんご飴を買ったあとは、
「あ、綿あめも〜」
「焼きそば食べたいっ!」
「ふぅ、おなかいっぱい」
目に入るもの全て食べたんじゃないか、ってぐらい
真希は次から次へと屋台をハシゴした。
もちろん全部1人で食べ切れるわけなく
俺は毎回真希が残したものを食べて、楽しんだ。
「そういえばね、良いスポット見つけたんだ」
そう言って連れてこられたのは
山の上。
周りに人工的な光はひとつもなく、
人すらいない。