隣の席のCOOLBOY
「ンなこと気にすんな」





そっけなく返される返事。




前の自分はたったこれだけでうれしかったな。。





でも今は、駿を本気にさせた子がいるから。。。と何も考えないようになってた。





「ね、駿。」




「この前、好きな人いるって言ってたじゃん?」




「あ~それ、嘘」




え、




聞き間違い?




「俺の勘違いだわ。この前変なこと言ってた。ごめんな」





ってことは、まだチャンスはある?




別に好きって言われたわけじゃないのに、飛び上がりそうなほどうれしい。


「そ、そっか。」



「じゃ、俺行くな」



その時の私は、ちゃんと駿の顔を見ていなかった。
< 59 / 225 >

この作品をシェア

pagetop