片思い中の男子と、婚約しました。
「もうっ!ひどいなっ!」
私が怒ると、
「ははっ、ごめんって!」
と言って、花楓は私をなだめた。
花楓の青みがかった綺麗な髪が、太陽の光に透かされて、美しく輝く。
紫色の瞳が、その上の輝きをさらに引き立てている。
花楓は冗談の通じる、幼なじみでもあり親友。
しかも花楓は、学園トップレベルの美少女。
そんな彼女と私は、いつもこうやって、最寄り駅に待ち合わせて一緒に登校しているんだ。