ふたりぼっちの孤城
プロローグ 椿の素敵な日常
「お嬢様、お嬢様。起きてください?」
「んー・・・あと、ちょっと、まだ・・・・・」
優しい手つきで肩をポンポンと叩かれる。
それが眠気を誘う原因になっていると山吹は多分気づいていない。起きるどころか安心感が勝る。
起きないと意思表示するようにうさぎのぬいぐるみ兼抱きぬいぐるみこと、ルミをギューッと抱きしめた。
(あ、ほんとに・・・眠気、が・・・・・・)
微睡んでいると小さいため息が聞こえた。
(諦めたかしら?なら、もう少し寝れるわね)
「・・・今日の朝食は私が作ったオムレツですよ」
「! 山吹の!?って、あっ!」
オムレツの一言で釣られたわたしは思わず勢いよく起き上がってしまった。
これじゃあ二度寝は出来ない。
やらかしたと思ったことが顔に出たのか、山吹から微笑が漏れる。
「はい。おはようございます、椿お嬢様」
「・・・おはよう」
カーテンの隙間から漏れる朝の光が眩しくて無意識に目を擦ると山吹に手首を掴まれ止められた。
何となく山吹の方をじーっと見ると目を逸らされ、代わりにわたしの頭をそっと撫で出した。
「ん、何・・・?」
「ここに寝癖ついてますよ。後で直しましょうね」
「えぇ。身支度するからそろそろ出て行ってちょうだい」
「畏まりました」
「んー・・・あと、ちょっと、まだ・・・・・」
優しい手つきで肩をポンポンと叩かれる。
それが眠気を誘う原因になっていると山吹は多分気づいていない。起きるどころか安心感が勝る。
起きないと意思表示するようにうさぎのぬいぐるみ兼抱きぬいぐるみこと、ルミをギューッと抱きしめた。
(あ、ほんとに・・・眠気、が・・・・・・)
微睡んでいると小さいため息が聞こえた。
(諦めたかしら?なら、もう少し寝れるわね)
「・・・今日の朝食は私が作ったオムレツですよ」
「! 山吹の!?って、あっ!」
オムレツの一言で釣られたわたしは思わず勢いよく起き上がってしまった。
これじゃあ二度寝は出来ない。
やらかしたと思ったことが顔に出たのか、山吹から微笑が漏れる。
「はい。おはようございます、椿お嬢様」
「・・・おはよう」
カーテンの隙間から漏れる朝の光が眩しくて無意識に目を擦ると山吹に手首を掴まれ止められた。
何となく山吹の方をじーっと見ると目を逸らされ、代わりにわたしの頭をそっと撫で出した。
「ん、何・・・?」
「ここに寝癖ついてますよ。後で直しましょうね」
「えぇ。身支度するからそろそろ出て行ってちょうだい」
「畏まりました」
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