ふたりぼっちの孤城
それから数ヵ月後に父は愛人であった継母と再婚。
息が詰まりそうな日々が始まったのだ。
また雷が落ちた。今度は近い。
雨が窓を叩きつけてくるし風で家が揺れている気さえする。
いつもだったらわたしが寝付くまで山吹がそばに居てくれるのに。
(なんでよりにもよって今日なのよ)
ルミに顔をうずくめても山吹の匂いは薄らとするだけだ。
それが余計わたしを不安にさせる。
このままひとりぼっちに逆戻りしそうだ。
怖い。恐ろしい。
誰かが走ってくる足音がする。
(もしかして、もう父が)
「お嬢様!!!」
ドアを開け飛び込んできた人をわたしが間違えるわけない。
「お嬢様、大丈夫ですか!?帰るのが遅くなり申し訳ありませ「山吹!!」
考えるより先に山吹の元に飛び込んだ。
「どこ行ってたの!?遅いじゃない!!!」
山吹がわたしを優しく受け止め、抱き締め返してくれた。
息が詰まりそうな日々が始まったのだ。
また雷が落ちた。今度は近い。
雨が窓を叩きつけてくるし風で家が揺れている気さえする。
いつもだったらわたしが寝付くまで山吹がそばに居てくれるのに。
(なんでよりにもよって今日なのよ)
ルミに顔をうずくめても山吹の匂いは薄らとするだけだ。
それが余計わたしを不安にさせる。
このままひとりぼっちに逆戻りしそうだ。
怖い。恐ろしい。
誰かが走ってくる足音がする。
(もしかして、もう父が)
「お嬢様!!!」
ドアを開け飛び込んできた人をわたしが間違えるわけない。
「お嬢様、大丈夫ですか!?帰るのが遅くなり申し訳ありませ「山吹!!」
考えるより先に山吹の元に飛び込んだ。
「どこ行ってたの!?遅いじゃない!!!」
山吹がわたしを優しく受け止め、抱き締め返してくれた。