学校の怪談
怜美は迷った挙句勇気を出して「あの、猫の声が聞こえてきたもので、つい……」と、説明をした。
「あ、もしかして庭に出てきてんのかな」
お兄さんはそう呟いて門をあけた。
「あ、君、猫見たいとか?」
門を入っていく前に振り向き、そう質問する。
怜美はうんうんと何度もうなづいた。
このチャンスを逃したら話を聞けなくなってしまう。
お兄さんについて門をくぐると、広い日本庭園が現れた。
怜美の部屋5つ分くらいのある庭に驚きの声を上げる。
「あれ、出てきてないな」
広い庭をざっと見回してお兄さんは首をかしげている。
「い、家の中にいる声が聞こえてきたのかもしれません」
説明しながら背中に汗が流れていく。
だってここの庭はすごく広い。
家の中の音が道路まで聞こえてくることはほとんどなさそうだ。
しかしお兄さんは違和感に気づくことなく「そうかもなぁ」と呟いて玄関へ向かって歩き出した。
怜美はまたその後ろをついて行ったが、お兄さんはなにも言わなかった。
「あ、もしかして庭に出てきてんのかな」
お兄さんはそう呟いて門をあけた。
「あ、君、猫見たいとか?」
門を入っていく前に振り向き、そう質問する。
怜美はうんうんと何度もうなづいた。
このチャンスを逃したら話を聞けなくなってしまう。
お兄さんについて門をくぐると、広い日本庭園が現れた。
怜美の部屋5つ分くらいのある庭に驚きの声を上げる。
「あれ、出てきてないな」
広い庭をざっと見回してお兄さんは首をかしげている。
「い、家の中にいる声が聞こえてきたのかもしれません」
説明しながら背中に汗が流れていく。
だってここの庭はすごく広い。
家の中の音が道路まで聞こえてくることはほとんどなさそうだ。
しかしお兄さんは違和感に気づくことなく「そうかもなぁ」と呟いて玄関へ向かって歩き出した。
怜美はまたその後ろをついて行ったが、お兄さんはなにも言わなかった。