学校の怪談
「猫つれてくるから、少し待ってて」
さすがに知らない小学生を家の中まで入れることはできないようで、お兄さんは一声かけると中に入っていってしまった。
「本当に猫をつれてきてくれると思いますか?」
横には不安そうな表情を浮かべている猫田さんがいる。
「たぶん大丈夫ですよ。あの人、とても優しそうだったので」
怜美はただの直感だけでそう返事をした。
その時足音が聞こえてきてお兄さんが戻ってきた。
両手に二匹の子猫を抱きかかえている。
「わぁ! 可愛い!」
まだ生まれたての子猫は手のひらにおさまるくらいに小さくて、ふわふわしている。
二匹とも三毛猫だ。
「抱っこしてみる?」
「はいっ!」
本来の目的も忘れて子猫を抱っこして、怜美の心はふにゃふにゃに溶けてしまいそうだ。
その様子を猫田さんが隣から凝視している。
心なしか鼻がひくついているようにも見えた。
「あ、あの、この猫ちゃんたちってペットショップで買ったんですか?」
さすがに知らない小学生を家の中まで入れることはできないようで、お兄さんは一声かけると中に入っていってしまった。
「本当に猫をつれてきてくれると思いますか?」
横には不安そうな表情を浮かべている猫田さんがいる。
「たぶん大丈夫ですよ。あの人、とても優しそうだったので」
怜美はただの直感だけでそう返事をした。
その時足音が聞こえてきてお兄さんが戻ってきた。
両手に二匹の子猫を抱きかかえている。
「わぁ! 可愛い!」
まだ生まれたての子猫は手のひらにおさまるくらいに小さくて、ふわふわしている。
二匹とも三毛猫だ。
「抱っこしてみる?」
「はいっ!」
本来の目的も忘れて子猫を抱っこして、怜美の心はふにゃふにゃに溶けてしまいそうだ。
その様子を猫田さんが隣から凝視している。
心なしか鼻がひくついているようにも見えた。
「あ、あの、この猫ちゃんたちってペットショップで買ったんですか?」