学校の怪談
とても幽霊には見えない猫田さん。
こうして会話することもだんだん抵抗がなくなってきた。
「それは僕も不思議です。普通は僕を認識することはできないし、この扉に触れることもできないはずなのですが」
だから誰も開かずの扉を開くことができないんだと、怜美は納得した。
「もしかして私には不思議な力があったりして!?」
今まで幽霊も化け物も見たことはなかったけれど、この瞬間に開花したのかもしれない。
「そうかもしれないですね」
猫田さんは答えてから腕組みをしてため息を吐き出した。
そういえばさっき『あぁしまった。とんでもないことになった』って言ってなかった?
「なにか困ったことがあったんですか?」
「実はこの扉が開いたときにかくりよから3人の霊が出てきてしまったみたいなんです」
猫田さんがふわふわをくせっ毛をくしゃくしゃとかいて答える。
あ、そういえば扉を開けた瞬間何かが出てきたのを見た。
「あの、それってもしかして……私のせい、ですか?」
もしかしなくてもそうだと思うのだけれど、恐る恐る質問する。
猫田さんは一瞬怜美へ無言の視線を向けてそれから「そんなことはないですよ。僕がみんなを束ねていなかったのが悪いので」と、微笑んだ。
一応優しい顔をしてくれているが、今の一瞬の間が気になる。
怜美は気まずい気分になりながら「幽霊がこっちに出てきたら、なにかダメなことがあるんですか?」と、質問を重ねた。
こうして会話することもだんだん抵抗がなくなってきた。
「それは僕も不思議です。普通は僕を認識することはできないし、この扉に触れることもできないはずなのですが」
だから誰も開かずの扉を開くことができないんだと、怜美は納得した。
「もしかして私には不思議な力があったりして!?」
今まで幽霊も化け物も見たことはなかったけれど、この瞬間に開花したのかもしれない。
「そうかもしれないですね」
猫田さんは答えてから腕組みをしてため息を吐き出した。
そういえばさっき『あぁしまった。とんでもないことになった』って言ってなかった?
「なにか困ったことがあったんですか?」
「実はこの扉が開いたときにかくりよから3人の霊が出てきてしまったみたいなんです」
猫田さんがふわふわをくせっ毛をくしゃくしゃとかいて答える。
あ、そういえば扉を開けた瞬間何かが出てきたのを見た。
「あの、それってもしかして……私のせい、ですか?」
もしかしなくてもそうだと思うのだけれど、恐る恐る質問する。
猫田さんは一瞬怜美へ無言の視線を向けてそれから「そんなことはないですよ。僕がみんなを束ねていなかったのが悪いので」と、微笑んだ。
一応優しい顔をしてくれているが、今の一瞬の間が気になる。
怜美は気まずい気分になりながら「幽霊がこっちに出てきたら、なにかダメなことがあるんですか?」と、質問を重ねた。