学校の怪談
☆☆☆
それから天井裏に隠された日記も発見して、全員でリビングへ戻ってきていた。
エミの母親はエミの秘密の日記を読んで泣いていた。
そこに書かれていたのは自分の治療のことと、楽しい学校のことだった。
《明日は学校に行けるから楽しみ!》
《同じクラスの大田君はとっても優しくていい人》
《担任の福田先生は時々オヤジギャグを言う。それをまねするのが流行り》
「エミさん、本当に学校が好きだったんですね」
その日記から溢れでる好きという気持ちは嘘じゃない。
「エミ……ごめんね。お母さん、エミが死んだことをどうしても受け入れたくなくて、イジメがあったんだなんて思い込んで……」
「ううん。わかってくれたなら、もういいの」
母親の隣に立つエミさんが答える。
その瞬間母親が驚いたようにエミさんへ顔を向けた。
見えていないはずなのに、2人の視線が合わさる。
「不思議。今ここにエミがいるみたい」
怜美は大きくうなづいた。
「きっといますよ。すぐそばに」
エミはクスッと微笑んだのだった。
それから天井裏に隠された日記も発見して、全員でリビングへ戻ってきていた。
エミの母親はエミの秘密の日記を読んで泣いていた。
そこに書かれていたのは自分の治療のことと、楽しい学校のことだった。
《明日は学校に行けるから楽しみ!》
《同じクラスの大田君はとっても優しくていい人》
《担任の福田先生は時々オヤジギャグを言う。それをまねするのが流行り》
「エミさん、本当に学校が好きだったんですね」
その日記から溢れでる好きという気持ちは嘘じゃない。
「エミ……ごめんね。お母さん、エミが死んだことをどうしても受け入れたくなくて、イジメがあったんだなんて思い込んで……」
「ううん。わかってくれたなら、もういいの」
母親の隣に立つエミさんが答える。
その瞬間母親が驚いたようにエミさんへ顔を向けた。
見えていないはずなのに、2人の視線が合わさる。
「不思議。今ここにエミがいるみたい」
怜美は大きくうなづいた。
「きっといますよ。すぐそばに」
エミはクスッと微笑んだのだった。