学校の怪談
「先生と二宮金次郎像を間違えると思う?」
「それは、わからないけど……」
「これはきっとこの学校の七不思議だよ。花子さんの声を聞いたっていう生徒だっているんだから!」
怜美の机をバンッと両手で叩いて熱弁する雪。
「花子さんってまさか」
怜美は目を丸くして雪を見つめる。
まさか、自分のせいでかくりよから出てきてしまったエミのことじゃないだろうか?
そう思ったけれど、ゴクリと唾を飲み込んだだけで言葉にはならなかった。
「どうしたの?」
雪が首をかしげて聞いてくるので怜美は左右に首を振った。
「なんでもない」
そう答えて、校舎裏から逃げ出して言った灰色の足を思い出す。
もしも本当に二宮金次郎像だったとしたら、まさか……。
「それは、わからないけど……」
「これはきっとこの学校の七不思議だよ。花子さんの声を聞いたっていう生徒だっているんだから!」
怜美の机をバンッと両手で叩いて熱弁する雪。
「花子さんってまさか」
怜美は目を丸くして雪を見つめる。
まさか、自分のせいでかくりよから出てきてしまったエミのことじゃないだろうか?
そう思ったけれど、ゴクリと唾を飲み込んだだけで言葉にはならなかった。
「どうしたの?」
雪が首をかしげて聞いてくるので怜美は左右に首を振った。
「なんでもない」
そう答えて、校舎裏から逃げ出して言った灰色の足を思い出す。
もしも本当に二宮金次郎像だったとしたら、まさか……。