学校の怪談
スラリと長い手足、アーモンド形の目、栗色の髪の毛はフワリとしたくせ毛。
鼻はそんなに高くないけれど、それでも十分見惚れることができる。
年齢は20歳前後だと思う。
「あなたの名前は?」
猫田さんは怜美に右手を差し出して聞いてきた。
「あ、えっと、福永怜美です」
怜美は猫田さんの手を握り締めて、ようやく立ち上がることができた。
「怜美さんですか。この扉を開けたのはあなたですか?」
「は、はい」
怒られるかと思ったが、猫田さんはアゴに手を当てて考え込むしぐさになった。
まるで名探偵さんみたいだと思って、怜美の好奇心がうずいてくる。
「ここって開かずの扉ですよね? 今猫田さんはここから出てきたんですか?」
普通だったら逃げ帰ってしまうところだけれど、猫田さんが優しい人なのではないかと思った怜美はまた好奇心のほうが買ってしまった。
「そうですよ」
「でもここは開かずの扉ですよね? 中はどうなってるんですか?」
次々と質問を投げかけてくる怜美に猫田さんは嫌な顔ひとつせず、微笑んだ。
「確かにここは開かずの扉ですね。まさか開けられるとは思っていなくて僕もビックリしました」
鼻はそんなに高くないけれど、それでも十分見惚れることができる。
年齢は20歳前後だと思う。
「あなたの名前は?」
猫田さんは怜美に右手を差し出して聞いてきた。
「あ、えっと、福永怜美です」
怜美は猫田さんの手を握り締めて、ようやく立ち上がることができた。
「怜美さんですか。この扉を開けたのはあなたですか?」
「は、はい」
怒られるかと思ったが、猫田さんはアゴに手を当てて考え込むしぐさになった。
まるで名探偵さんみたいだと思って、怜美の好奇心がうずいてくる。
「ここって開かずの扉ですよね? 今猫田さんはここから出てきたんですか?」
普通だったら逃げ帰ってしまうところだけれど、猫田さんが優しい人なのではないかと思った怜美はまた好奇心のほうが買ってしまった。
「そうですよ」
「でもここは開かずの扉ですよね? 中はどうなってるんですか?」
次々と質問を投げかけてくる怜美に猫田さんは嫌な顔ひとつせず、微笑んだ。
「確かにここは開かずの扉ですね。まさか開けられるとは思っていなくて僕もビックリしました」