天国と地獄

目的の交差 花side END

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花side



私に、名前なんか無い。


昔人間だった時は、名前があったらしいけど、なんだったかも覚えては居ない。


私は昔からずる賢いと言われた。

バレない様に、悪事を働き
時には罪を人に擦り付けた。



自分が悪く言われるのは嫌い。
自分が1番可愛い。


だから自分を守るためなら
人が1人消えても構わない。


私は自分はきっとーー地獄にいく人間だと、予感していた。




だけどーー


再生するために、1億人の魂を地獄に引き渡す役目。


苦労した。

あと一人ーー。






それがーー
まさか昔、私が地獄に流してしまった奴なんて、予想すら出来なかった。




そして、私が近づいた目的の前に、
奴は狙いを定めていた。



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