Star of Galaxy
「俺の聞き方が悪かった。どれでも好きなのから食べていいよ。それで、食べ終わったら写真見せるから、どれが好きだったか教えて」
「うん、わかった」
良かった。好きなのを教えればいいだけなら出来る気がする。
「弦希くんは食べないの?」
「食べるさもちろん。頂きます」
スマホを置くと、弦希くんは嬉しそうな顔で近くにあったチョコレート系のケーキから食べ始めた。弦希くんにとっては、私が目の前にいることとか、ここで2人っきりでデザートを食べてることとか、全然関係なさそうだな。要はデザートが食べられればそれでいいんだ、きっと。なんか、寂しい。
「ん?手が動いてないぞ。全部食わないと終わんないからな。テスト勉強する時間なくなるぞ」
そうだった、明日もテストあるんだった。とにかく、食べよう。
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