Star of Galaxy
「な、なんでかなぁ?」
一瞬の浮気心がバレない様グッと目を見開いて弦希くんの方を見る。。
「何?その顔?気持ち悪っ」
「・・・」
気持ち悪がられるぐらいなら、浮気者だと思われた方がマシだった・・・。ていうか、弦希くんはまだ知らない。私が、本気で弦希くんの事が好きだって。だから、実のところは浮気者だとも思われる心配もなにもない。ということは、気持ち悪がられただけ損だったかも知れない。
「茶美ちゃん、チョコ好きだったよね?」
って、福地さんの声で我に返る。
「え?あ、はい」
「わかった?」
「え?何が?」
「オレンジのに実がチョコが隠し味に入ってたの」
「ええええーっ!入ってたんですか?」
「わかんなかったの?」
って、あきれ顔の弦希くん。そんながっかりした顔されても。
「黒くないしチョコって気づかなかったけど、爽やかなんだけど全体的に好きな味だなぁって思って食べてた」
「なるほど。気づいてないけど、その好きな味ってのが、チョコだったってことなんだね」
「全く気付いてもらえないって、正解なんですかね?」
って、弦希くん。弦希くん、それは、今一番私が弦希くんに聞きたい問です。


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