Star of Galaxy

「親しくなるって関門を超えられない？」
「そうなんだよね」
「いっそのこと『友達になって下さい』って、言ってみる？」
「言えるわけないじゃない。先輩だよ。そんな、馴れ馴れしい感じなこと言えないよ」
「そうかぁ。ん～、なかなか難しいねぇ」
「だから、『親しくなる』って超難関が生まれながらにクリア出来てる茶美が羨ましいんだって」
「いや、そんな羨ましがられるような関係じゃないんだって」
「贅沢な奴め」
「ぜ、贅沢かな？」
「よし決めたっ！」
「どうした？突然」
「夏の大会が終わるまでに、先輩と親しくなるっ！」
「どうやって？」
「それは、茶美が考えてよ」
「え？なんでぇ？」
「だって、茶味はそこ苦労してないんだから、私の為に一緒に考えてよ」
「ああ、一緒にね」
「でも、私は多分テンパって考えられないから、宜しく」
「だよね」
好きな人と親しくなる方法かぁ。考えた事もなかったけど、考えてみるのもいいかもね。実践するのは鈴音なんだし。
「よし、じゃ、夏の大会終わるまでに親しくなって、卒業までに告白ね」
「え、告白？」
「そうよ、そのくらいの気合でやろうよ、鈴音」
「そだね、気合はね。よし、頑張るぞ」
「おー！」
と、言うわけでこの日から私は鈴音と一緒に先輩攻略の作戦を考えることとなった。