Star of Galaxy
 今の気持ちをどう例えればいいんだろう。気が付いた時のは部屋に戻って机に肘をついて両手に顎を乗せて目を閉じていた。世の中には知らないでいい事実って言うのがあるらしいけど、これがそれだったんだろうか。いや、知った方がいい事実なんじゃないか。知りたくなかった、事実。いや、知っておくべき事実。いやいやいや、もうどっちだっていい。知ってしまったからには知らない頃には戻れないっていうのが、今の事実。今も彼女がいるか知らないって、言ってたところを見ると、今は女の人が来てる形跡はないってことなのかな。ああ、でも私が知ってる限りでも配達って言って結構出歩いてるもの。今やその気になれば自由にどこにでも行ける身分だもんね。幼馴染っていうか、隣の家っていう事に甘んじてた私には結局弦希くんについて知らないことがたくさんあるってことに改めて気づかされた。やっぱし、弦希くんにとって私はただの幼馴染なのか。ああ、鈴音の為のアドバイスなんて聞きに行かなきゃよかった。いや、待って。これはもう、鈴音の問題じゃないのよ。彼女がいようがいまいが、告白すればいいって弦希くんは言った。選ぶのは本人だって。そうよ、だったら私だって頑張ればいいんだ。彼女より私の方を選んでくれるようにアピールしよう。よし、頑張るぞ。
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