Star of Galaxy
 おじさんが半引退状態というのは、今年高校を卒業した弦希くんが後を継ぐことになったから。だから、今は配達は全部弦希くんが担当してて、おじさんは店番だけになったので、こうしてほぼ一日中お父さんと将棋してるというわけ。
「茶美、お前、試験なのに隣の店番なんかしてて大丈夫なのか?」
駒を並べながらお父さんが私を見上げた。
「だって、お父さんが、おじさん帰さないんだからしょうがないじゃない」
「悪いね、チャーミー。バイト代は弦希から貰ってくださいなっと」
おじさんはこっちを見ずに、最初の1手をパチッと打つ。
「は~い」
私はそう返事しながら、お隣の花屋さんに移動。奥まで行くと、お花を処理するテーブルのさらに奥にレジのあるカウンターがあるので、その中に入ってちょっと高めの椅子に座り、カバンからスマホを出して英語の講座を見る。一応テスト週間ですから。

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