ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
ードクンッ。

優しい声に応じるようにそっと隣を見上げれば、優しい微笑みがすぐそこにあって。

優羅くん……。

「大丈夫」

ートン、トン……。

そう言いながら私の気持ちを落ち着かせるように優しく背中をさすってくれる優羅くん。

その優しさと温かさに、私の心はふわっと包み込まれるようで……。

不安を打ち消して、絶大な安心感を与えてくれる。

「俺が恋々愛に藍澤依織の話をしたのは、草葉先生が藍澤依織の現状を鑑みて、恋々愛と対面しても問題無いと判断したからだ」

草葉先生と依織くんがワーワーと何やら言い合っている声に紛れるように、コソッと私に教えてくれる優羅くん。
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