ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
さっきまでハイテンションに話していたのが嘘かのように、急にサッと雰囲気を変えて。

「君は随分と優しい人たちに恵まれた。……だけど、その人たちは優しすぎるあまり、君の非行さえ自分のせいだと思ってしまう。それは、君にとってとても苦しいことだろうね……君のせいで君の周りの優しい人たちが苦しみ続けるんだから」

全てを見透かしたかのように淡々と話す草葉先生。

「その人たちの苦しみはこれからもずっと続く。……ただ、その苦しみを軽減できる方法もちゃんとある。それは……──────────」


“君が変わることだ”


俺が変わることで、身体的にも精神的にも恋々愛を傷つけることはなくなる。

そしたら……。

恋々愛と、もう一度やり直せるのかな……?

散々傷つけてきた俺がこんなこと望むなんておこがましいのは分かってる。
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