ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
付き合いたての頃は毎日のように見てたけど、いつしかそれは、ぎこちない笑顔に変わっていって。
俺の存在は、恋々愛の笑顔を消すものでしかなかったから。
……だから今は、自分の力で恋々愛の“ホント”の笑顔を引き出せたことが嬉しくて。
頬の緩みを抑えられない──────────
「依織くん、なんか変わったね」
一通り笑い終えたのか、恋々愛は目元の涙を拭いながらそう言った。
「付き合いたてのときとも違う、けど依織くんなのは変わらなくて……不思議な感じ」
そうやってニコニコと笑う恋々愛。
変わった、か……。
「そりゃ変わるだろ。主治医の先生が変わってるから」
俺は恋々愛の笑顔につられるようにふっと笑いながらそう返した。
俺の存在は、恋々愛の笑顔を消すものでしかなかったから。
……だから今は、自分の力で恋々愛の“ホント”の笑顔を引き出せたことが嬉しくて。
頬の緩みを抑えられない──────────
「依織くん、なんか変わったね」
一通り笑い終えたのか、恋々愛は目元の涙を拭いながらそう言った。
「付き合いたてのときとも違う、けど依織くんなのは変わらなくて……不思議な感じ」
そうやってニコニコと笑う恋々愛。
変わった、か……。
「そりゃ変わるだろ。主治医の先生が変わってるから」
俺は恋々愛の笑顔につられるようにふっと笑いながらそう返した。