ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
今から約12年前、小学生に上がる前ぐらいの頃。

毎週末おばあちゃんちに預けられていた私は、おばあちゃんちの近くにある公園に遊びに行くことがいつものルーティンだった。

そして──────────


『ここあ、今日はいつもより早いね』


公園に来てはいつも日が沈むまで一緒に遊んでくれていたのが、この男の子─────“ゆーくん”だ。

確か名前もちゃんと聞いた気がするけど、いつも“ゆーくん”って呼んでたから、ホントの名前はもう覚えていない。

私が覚えているのは、“ゆーくん”という名前と、彼が公園の近くに住んでいるということだけ。


『うん! 今日はママが早くおばあちゃんちに連れてきてくれたから』

『じゃあ、たくさん遊べるね!』
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