ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
優羅くんのその言葉に、私の脳裏には1週間前の依織くんの姿が浮かぶ。

私との再会が、あの会話が、少しでも依織くんの力になれたのかな……。

克服への後押しができたのかな……。


『恋々愛』


久しぶりに見た、依織くんの優しい笑顔。

楽しそうな柔らかい声。

……そうだったら、嬉しいな。

「依織くん、あんなに変われるなんて……ホント、すごいよね」

別人っていうぐらい変わったのに、依織くんは依織くんのまま残ってる感じで。

本当にすごい……。

「あいつの気持ちの強さと草葉先生の力だ」

そう言いながら私の手元のチャーハンにサラッと調味料を加えていく優羅くん。
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