ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
これなら優羅くんも楽しんでくれるはず!

……と、思って提案したんだけど……。

ーカチカチカチカチッ。

「うぅ……」

ーカチカチカチカチッ。

「ぐぬぬっ……」

ーカチカチカチカチッ。

「んーー!!」

《FINISH》

画面に表示されたその文字に、私は懸命にコントローラーを操作していた手を緩める。

嘘……。

「また6位だ……」

これで何度目だろう……。

ゲームを始めてもう数十分……何度レースしてもこの中途半端な順位。

いつもこのゲームしたとき、“みんなとゲームできて楽しかった”っていう気持ちしか残ってないから忘れてた。
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