ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「彼は寿々森煌音。『RYTHEM』の『トレンドファッション』のページを担当してるデザイナーなの」

「……えっ」

えええええ!?

こ、この人が、デザイナー!?

私は驚きのあまりバッと寿々森さんの方を見つめた。

じゃあさっき見たあの可愛い洋服も、この人がデザインしたってこと!?

この人、そんなにすごい人だったんだ……。

「それで、さっき言ってたショーの話だけど」

私は説明を続ける藤原さんへ視線を戻す。

「今度、大手ブライダル企業主催のショーがあるの。それに『RYTHEM』も取材がてら出演するんだけど……」

藤原さんはそこまで言うと、ため息をつきながら寿々森さんを睨みつけた。

「煌音が専属モデルたちを“イメージが浮かばない”ってことごとく突っぱねるもんだから、“じゃあ自分でモデルに見合う子を探してきて”って煌音に言ったの」
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