ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私は凛音くんの行動の一部始終をただただジーッと見届ける。

「恋々愛ちゃん」

???

そして凛音くんは改めて私の方を向き直り──────────

「ふふっ……あはは!」

ーパシャ。

「いい笑顔」

「だって、凛音くんが……ふふ、変顔するから!」

そう、凛音くんは整った可愛い顔を一瞬にしてとてつもなく歪ませた。

私はその原形を留めないいきなりの変顔に思わず吹き出してしまう。

ーパシャ。

何度も私を笑わせては、その度にすかさずカメラを合わせてシャッターを切る凛音くん。

「もうやめてよ凛音くん……お腹痛い」
< 144 / 1,130 >

この作品をシェア

pagetop