ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
凛音くんがまさか変顔するなんて……。

全然想像もしていなかったから、不意をつかれて一層笑ってしまった。

しかも私、微笑みどころか爆笑してたんじゃ……。

しゃがみこんでいた凛音くんは私の言葉に満足気に笑うと、スっと立ち上がる。

「じゃあ今度は違う感じで撮ろうかな。恋々愛ちゃん立って!」

私は言われるがままベンチから立ち上がり、無邪気に笑う凛音くんのそばまで近づいた。

「はい、後ろ向いて真っ直ぐ歩いて」

え? 後ろ??

私はよく分からずキョトンとしながらも、凛音くんに言われた通りに、後ろを振り返って真っ直ぐ歩く。

ーパシャ、パシャ。

その間にも何度もシャッターが切られていて……。

いつまで、とゆうかどこまで歩いたら……?
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