ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
凛音くんはパタパタとその人に近づくと、腰に手を当てながら注意した。

やっぱりこの人が真海さん……。

………………ん?

ってゆうかいま凛音くん、慎吾“ちゃん”って……。

「やだー! そうなのー? ごめんなさいね~。でも安心して! 私は女よ」

!?!?!?

さっきの“呼んだ?”とは違いすぎる高い声に、ニコニコの笑顔。

う、嘘!?

さっきと別人なんですけど!!

私は頭の整理ができずに、口をパクパクさせて声が声にならない。

「お、女の人!? 」

「“心は”、だけど」

よくやくそれだけが口にできた私に、寿々森さんはすかさず補足。
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