ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。

心は、女性……。

……な、なるほど、そういうこと……。

「いやーん、見ない間に成長したわねぇ煌音♡」

語尾に♡をつけて、寿々森さんへウインクを放つ真海さん。

……まぁ、中性的な顔立ちだし、女性に見えなくもない、かな？

「…………」

寿々森さんは気づいてるはずなのに、すっと目線を外して聞こえないふり。

「まぁ、そんなツンデレなところも好きなんだけどっ♪」

「俺は男に興味無い」

寿々森さんの冷たい態度に全く屈しないニコニコ笑顔の真海さん。

すごい……全然効いてない。

「女にも興味無いくせに」

楓くんはからかうような意地悪な笑みで寿々森さんにサラッと一言。