ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
慎吾ちゃんのその言葉に、私は火照る顔と緩む頬を抑えられない。

素直に嬉しい……。

素質があるかどうかなんて分からないけど、二人のためにも頑張らなきゃ!

「さ、レッスン再開よっ」

「はいっ!」

そう言って立ち上がった慎吾ちゃんに続いて私も気合いを入れ直して立ち上がった。

* * *

「うわあ! 美味しそう!」

レッスンを終えてリビングに戻ると、テーブルにはほかほかのシチューが並んでいた。

「森といえばシチューでしょ?」

「どういうイメージだよ」

風磨くんと楓くんはキッチンで調理の後片付けをしている様子。

「いい匂い」
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